Le Comptoir de Mathilde ル・コントワール・ド・マチルド
2007年に南フランスTuletteで誕生したばかりのLe Comptoir de Mathilde。
これまでにないノスタルジックでかわいい雰囲気のお店と商品で、今フランスで大人気のブランドです。
本社は南フランスの田舎町Tuletteにあります
今やフランス全土とヨーロッパ各地に約100店舗を構えるマチルドは、かわいいデザインのチョコレートやエピスリー(調味料類)のブランドです。
チョコレートやお菓子はすべて、南フランスのTuletteにある本社でつくっています。
が、この本社。日本から訪ねようと思うと、本当に大変な場所にあります。
最寄りのマルセイユ空港から列車で約1時間半。公共の交通機関が絶たれてから、更に車で1時間はかかります。
プロバンス地方の北部にあるので、リヨンの空港から行くことも選択肢に入るくらいの位置。つまりどこからも遠いのです。
「ここからフランス全土に出店するなんて、リスペクト!」というくらいの田舎町で、マチルドの商品はつくられています。
町の中に突然現れるかわいい建物。
これがマチルド本社で、入り口がお店になっています。
中に入ってみると、広いお店にはかわいい商品がズラリと並んでいます。
宝探し気分で店内をキョロキョロしながら歩くだけで、アミューズメントパークのよう。これがマチルドマジック!
お店の一角には、ガラス張りの中庭がつくられています。
この陽が差し込む小さなテラスに置かれた船や動物たちが更に雰囲気を盛り上げます。
フランスに90店舗以上(2019年現在)
フランスに行ったらマチルドに行ってみたいという方、大丈夫です。
本社はなかなか行きにくい所にありますが、フランス各地に出店しているので、きっと旅先でも見つけることができるはずです。
パリだと右岸ではポンピドゥーセンター近くに、左岸だとセーヌ川を渡ってすぐのところにあるので見つけやすいと思います。
http://www.lecomptoirdemathilde.com/fr/boutiques
フランスを中心にヨーロッパに約100店舗あるマチルドのお店は、どれも内装にリサイクルの木を使い、ノスタルジックな雰囲気です。
実はこのインテリア、文字やイラストは全てマチルドのおかかえのアーティストが、それぞれのお店に出向き、壁や家具に直接描いているのです!トレビアーン。
ショップによってインテリアやデザインが違っているので、フランス旅行ついでに色んなお店をまわってみるのも楽しそうですね。
社長はRichard Fournier氏
フランスの食品業界に新風を巻き起こしたリシャールさん。
経営手腕を発揮するスマートな方ですが、実際にお会いするととてもソフトな印象です。
マチルドをシャキッと支える女性スタッフたちに囲まれて、良い感じにゆるっと芸術家っぽい雰囲気を醸し出しています。
これからの時代に求められる”クリエイティブな社長”のモデルのような人なのかもしれません。
マチルドの商品紹介
なんといってもチョコレート
Le Comptoir de MathildeのComptoir(コントワール)とは、フランス語でカウンター、支店、窓口、海外商館などの意味があります。お客さんと対面で商品を売ったり、カウンターのあるバーのような、お客さんと向き合ってサービスするようなお店のことを言うことが多いようです。
そしてMathilde(マチルド)は、社長リシャールさんのおばあちゃんのお名前です。
つまり、Le Comptoir de Mathildeは、「マチルドのお店」という意味です。
「南仏のマチルドおばあちゃんのノスタルジックなショコラティエ」のコンセプトから始まったマチルドですから、その主力商品は、やはり可愛らしいチョコレートです。
マチルドのチョコレートは、本場パリのチョコレートの祭典Salon du Chocolat(サロン・デュ・ショコラ)にも、毎年出展している実力派。
見た目はかわいいけれど、味も本格派なので、ショコラに厳しいフランス人に人気なのです。
▲割って食べよう。ハンマーチョコ。
▲ホットミルクに溶かして飲むホットチョコレート。一番人気はクマちゃん。
▲ハバナの葉巻チョコは、バレンタインのギフトにも。
▲ソーセージとカマンベールチーズ型チョコレート。実は、マチルドのロゴ入りカッティングボードも、グッズとして人気。
マチルドの人気商品BABA
BABAはフランスでは人気の、焼き菓子をリキュールに浸けたお菓子です。
日本ではあまり見かけないお菓子ですが、それもそのはず、使っているリキュールの度数は高いもので12度と、かなり攻めたお菓子です。
フランスでは人気ですが、果たして日本の市場に受け入れられるのか...輸入者としては心配なところではあります。
ちょっと攻めすぎな感じではありますが、リアルなフランスをお伝えするために、マチルドの人気商品ババは引き続き輸入してまいります。
ババ以外にも、アルマニャック(ブランデー)漬けのカヌレや、リキュール漬けのクレープなども。
かなりアルコール感が強いので、ホイップクリームをかけたり、アイスクリームや果物と一緒に食べるのもおすすめです。
大人のたのしみですね。
フランス人が大好きなスプレッド!
バケットにも、クレープにも、コーヒーにも。
フランス人が大好きなチョコレートスプレッドは、マチルドの人気商品の一つです。
催事で販売している時、一体何人のフランスからのお客様に「Oh~!マチルド!写真撮っても良いですか?これ大好きです!」と言われたことか。本当に根強い人気です。
そしてマチルドのスプレッドは、何がどう違うのか分からなくなるほどたくさん種類があります。
中でも人気のヘーゼルナッツ入りチョコレートスプレッドにも、塩バターキャラメル入りや、サクサクのウエハー入りのものなどバラエティー豊か。
フランスでの人気順に輸入していきますので、どうぞお楽しみに!
エスプリが効いたエピスリーも色々
調味料もマチルドの手にかかると、キッチンや食卓をかわいく仕上げるアイテムに変身します。
ミル付きのソルト、オリーブオイル、ビネガーは積み重ねてワインボトル型に!
プロバンス地方のハーブもキュートな袋に入って、ギフトにも良い感じの仕上がりです。
女子だけじゃない!男性にも人気のオリジナルグッズ
マチルドのオリジナルグッズは、実用的かつカワイイと女子に人気です。
でも、マチルドのミニチュア版CITROEN缶や、中がビニール張りになっていて、重いものも運べる丈夫な麻コットンのショッピングバッグなど、男性ウケするグッズもあるんです。
CITROEN缶は、中にお菓子を入れたギフトタイプもあります。
フレーバーティーも香り豊かにラインナップ
本格的なお茶を楽しむイギリスとは一味違うフランスのお茶文化。
特に最近は、煎茶やマテ茶なども使い、香りを楽しむものが増えているようです。
マチルドのフレーバーティーもユニークです。
例えばこちらの、煎茶にレッドカーラントを入れたお茶は、その名も「ゲイシャ」です。
その他
その他、リキュール、マスタード、パテなどなど。
多種多様なアイテムを、どんどん生み出すマチルドから目が離せません。
La Cuna ラ・クーナ
ヨーロッパのグルメショップや、有名デパートのグルメコーナーでも人気のパテ。
日本ではあまり見かけない魚介類のパテや、優しい味のコンフィチュールも人気のブランドです。
ダリゆかりの地で手づくりするパテ
ダリ劇場美術館のあるフィゲラスの町、ジローナ大聖堂が有名なジローナの町、そのどちらからも車で約1時間のところにある、パラモス海岸のすぐ近くにLa Cunaはあります。
もう少し北へ行ったラスカーラの海岸からは、フランスが望めるくらい、スペインの北東に位置しています。
カタルーニャ地方は、サルバドール・ダリや、アントニ・ガウディの建築や作品が町のいたるところに残り、独特な芸術性を感じます。
町の八百屋さんや魚屋さんのディスプレイも、お店に並べられた商品も、何もかもがセンス良くおしゃれです。
ここでは、品質はもちろんのこと、デザインも良くなければ生き残れないのかもしれません。
La Cunaのかわいいパテのフォルムも、カタルーニャのデザインコンシャスな人たちに認められて、愛されているようです。
La Cunaをチームでつくるカタランっ子
La Cunaの商品は全て、カタルーニャの人たちの手づくりです。
パテやコンフィチュールを作るときは、大鍋を数人がかりで囲み、大きな木製のへらで何時間もかけて煮詰めます。
瓶に詰めた後は、きちんと保存がきくよう最新の機械に通します。
その後は瓶を一つ一つ包んでろうで留めたり、パックを紐で縛ったりして仕上げます。
商品ができる工程すべて、カタルーニャの人たちが絶妙なチームワークで行っています。
あくまでもイメージですが、スペインっていうとなんとなく大雑把な感じかと思ったりしますが、La Cunaのみんなはとても真面目にしっかり丁寧に働いています。カタルーニャの気質なのでしょうか。
マドリードからカタルーニャへ
カタルーニャで愛されるブランドになったLa Cunaですが、誕生したのはマドリードでした。
実は弊社ASWOTが輸入を始めた時には、すでにカタルーニャに移転していたので、しばらくはマドリードでの歴史を知りませんでした。
今ではLa Cunaで働いている人たちでさえ、その歴史を知る人も少なくなったようですが、伝え聞いた話をお伝えします。
La Cunaを設立したのは、マドリードの金融系の会社でバリバリ働く、長身で愛妻家の男性。
高収入だけれど、仕事に忙殺される日々を送っていました。という日本にもありがちなパターンです。
この方の奥様がとてもお料理上手で、それが彼の自慢だったようです。
そしてある日、「神が与えた妻の才能をいかして美味しい食品を売り出すのだ!」と思い立ち、会社を辞めて奥様と二人でLa Cunaをつくったのだそうです。
彼の見込み通り味の評判がとても良く、会社は順調に成長したのだそうです。
その後、La Cunaのレシピとブランドは今の親会社に引き継がれ、カタルーニャに移転したのです。
La Cunaの商品
バラエティー豊かなパテ
ホタテ、車エビ、タラ。
キノコと白トリュフ、オリーブ、アーティチョーク、ひよこ豆のパテ。
スペインのシェリー酒『ペドロ・ヒメネス』で煮詰めてつくった玉ねぎのコンフィターダや、スペイン風ラタテュイユ、フライドトマトソースなどなど。
La Cunaのパテはやさしい味で、食べやすく食べ飽きないのが特徴です。
種類も豊富で、どなたにも召し上がっていただきやすいので、ご贈答用にもおすすめです。
更に!ついにヨーロッパで一番人気のイベリコ豚のパテが仲間入りします!
シェリー酒をつかった逸品です。
ギフトには、食べきりサイズのパテが6個入ったセットもおすすめです。
こちらは、日本限定のセット内容です。
ヤギのチーズを練りこんだ手焼きのクラッカー
ヤギのチーズ、タイム、オリーブオイルを混ぜ込んで手焼きしたクラッカーは、後味にほんのりヤギのチーズを感じます。
そのまま食べても美味しいのですが、やはりパテとの相性は絶妙です。
こちらもらも新商品。
イベリコ豚のほほ肉の赤ワイン煮。絶品。
Baghi's バッギス
最高の食材を探し求め、情熱を傾けてお菓子をつくるブランド。
「食のオスカー」と言われる高級食品の国際大会「グレート・テイスト・アワード」で、最高三ッ星金賞受賞のお菓子をつくっています。
イタリア伝統菓子の新風
ヴェネト州トレヴィーゾ県のCastello di Godego(カステッロ・ディ・ゴーデゴ)という小さな町に、Baghi'sはあります。
近くのヴェネツィアや、パドヴァ、ベローナ、バッサーノに行ったことがある人でも、あまり聞いたことがないような、用がなければ行くことがないような、そんな田舎町です。
この町で、Great Taste Awards(グレート・テイスト・アワード)で、3つの最高三ッ星金賞を獲得したBaghi'sのパンドルチェというお菓子はできあがりました。
パンドルチェは、大きく分けると、イタリアの伝統菓子パネットーネと同じ仲間のお菓子です。
Baghi'sもパネットーネをつくっていますが、生地の違いは使っている原材料の分量だけで、原材料や製法などの基本は全く同じなのだそうです。
その生地に果物やチョコレートを入れ、密封容器ごと焼き上げ、それにワインやリキュールを加えてつくるお菓子がパンドルチェです。
パネットーネには規定があるので、アルコールなどを入れているこの商品は、パネットーネを名乗ることはできませんが、同じ種類のお菓子だと考えていただいて良いと思います。
そして、アルコールを加えている分、パネットーネに比べてパサつき感がなく、更にしっとりと滑らかな口当たりです。
Baghi'sは2013年にできたばかりのブランドですが、この他にも4年で合計12個のゴールドメダルを獲得しています。
つくり手はお菓子作りに情熱を傾けるFabio Pellizzari氏
Baghi'sの看板商品は、ドイツ製のウェックジャーに入ったお菓子、パンドルチェ。
このユニークなお菓子作りを思いついたパティシエのFabioは、イタリア人にしてはちょっぴり大柄な方ですが物静かで控えめな印象です。
時々子供のようなおちゃめな一面ものぞかせますが、優しくて繊細な感性の持ち主です。
きっといつもカメラマンに求められるからでしょう、カメラを向けると腕を組んで堂々と見せるポーズを取りますが、気を抜くとかわいらしく手を前に組んで、少し肩を傾けてちょこんと佇んでいます。
1階が厨房、2階がオフィスになった会社も、ファビオの繊細さが伝わってくるような空間。かわいくオシャレに気持ちよくまとめられています。
ファビオが入れてくれるカフェのカップ&ソーサーや、お水のコップなども、細部にわたってセンス良くとってもステキ。
会社前の小庭に植えたハーブもよく手入れされ、もちろん肝心の厨房もピカピカできれいに整頓されています。
Baghi's誕生ストーリー
ただ本当に美味しいお菓子を作りたかったから
「みんなに本当に美味しいと言ってもらえて、体にも良いお菓子をつくりたい。」ただそれだけの、シンプルだけど大きな夢を持った青年が、この町でお菓子を作り始めました。
心優しい青年ファビオは、もともとお肉屋さんで働いていました。
しかし徐々に、好きなお菓子づくりを極めたい、最高の素材で本当に美味しいお菓子をつくりたいという気持ちが高まり、お肉屋さんを辞めお菓子作りの道に進みました。
そんなファビオには、共感して一緒に進んでいってくれる相棒が見つかりました。
会計士をやっていた、同じ町で働くRiccardoです。
ファビオの夢を応援するうち、リカルドもまた、数字を扱うよりも、子供の頃からデザインすることの方が好きだった自分に気づき始めたのです。
ファビオがつくったお菓子を、リカルドのデザインしたパッケージに入れる。
こうして二人だけの、息の合った二人三脚の会社が始まります。
お互い本当に自分のやりたかったことを選んだ二人は、迷うことなく自分たちがつくりたかったものをつくる道を進みます。
つくる人ファビオ(右)と、デザインする人リカルド(左)。
ちなみにBaghi(バギ)は、ファビオが子供の頃のニックネームです。
最高の原材料をつかおう
好きなことをするのだから、自分たちの納得するものを作りたい。
であれば、最高の原材料をつかおう。
Baghi'sのお菓子は、二人が納得した原材料だけでつくっています。
石臼引きの100%イタリア産小麦粉、フリーレンジ卵(ケージに閉じ込めない鶏の卵)、ベルギー産バター、最高級リキュールなど。
どの原材料も、選んだ理由とこだわりがしっかりあり、正直採算度外視です。
例えば卵。
清潔に保った広い鶏舎で、GMO不使用の餌だけを食べて育った鶏の卵を使います。
狭い鶏舎の中で普通の餌を食べて育った鶏の卵と、ストレスフリーの環境でイタリアの畑でつくるトウモロコシや大豆の餌で育った鶏の卵。
同じような見た目だけれど、全く違う卵です。
もちろん値段もまるで違います。
でももしかしたら、お菓子を食べた時に、その違いが分かる人はほとんどいないかもしれません。
それでも、彼らはフリーレンジ卵にこだわります。
看板商品のパンドルチェにつかっている、ワインやリキュールにもこだわりがあります。
お酒をたのしむのが好きな二人。
そんな二人がつくるパンドルチェですから、当然つかうアルコールにはとことんこだわります。
使っているのは、数々の受賞歴を持つパッシートワインであったり、地元でも人気の25年物のグラッパであったり、自分たちのお気に入りのお酒ばかり。
それを贅沢にパンドルチェにふりかけます。
でも、彼らの場合、ストイックというのとは少し違っているようです。
ただ好きだから。
次はどんな材料を組み合わせようかといつも考え、美味しいお酒を探しています。
日本酒をつかったパンドルチェもつくりたい、世界中の国を代表するお酒でつくりたいのだと、二人は熱く、そして楽しそうに語ります。
カステッロ・ディ・ゴーデゴから世界へ
老舗や重鎮が鎮座するイタリア伝統菓子パネトーネ界に、斬新な商品を引っさげデビューした新参者は、イギリスで開催される食品の国際大会に出場することを思いつきます。
そして、2015年のグレート・テイスト・アワードで、Baghi'sのパンドルチェはいきなり最高三ッ星金賞を獲得します。
その後は4年連続で、12個のゴールドメダル受賞の快挙を続けています。
大会が行われるイギリスでは、ファッション誌VOGUEに、”A Taste of VOGUE”として取り扱われるなど、イタリアに先駆けて人気を博しています。
現在は、ヨーロッパ各地や、アメリカ、ロシアなどでも販売していて、ロシアでは雑誌ELITEにも掲載されたそうです。
日本に初めてご紹介した輸入者として、日本でも有名にしてあげることができるよう頑張りたいと思います。
Baghi'sの商品
Baghi'sといえばパンドルチェ
ドイツ製ウェックジャーに入った、ユニークなお菓子。
しっとりなめらかな食感に、うっとりする香りの、究極の大人のためのお菓子。
是非体験してみていただきたい、食の専門家たちにも認められたBaghi'sの代表作です。
贅沢です。
コンセプトは「お酒に合わせるお菓子」ビスコッティ
イタリアには珍しい、塩味タイプのビスコッティ。
blu61というクランベリーが乗ったブルーチーズを練りこんだblu61、イタリアのリグーリア州産タジェスカ種のオリーブをつかったOlive、北イタリア産トリュフを混ぜ込んだTartufoなど。
強く触るとホロホロと崩れるほど繊細で、塩味がきいたビスコッティは、おつまみとしてお酒と一緒に楽しんでいただけます。
blu61はチーズに使われている糖分を含んでいますが、それ以外のビスコッティには全く砂糖その他の糖類は入っていません。
下の写真、水色のパッケージがかわいいビスコッティは、お砂糖入りです。
こちらのビスコッティのコンセプトも「お酒に合う」です。
リコリス入りはフルボディのブラックビールと、ハラペーニョ入りはテキーラやホワイトラムと、ヘーゼルナッツ入りココア味はアルマニャックやコニャックと、といった調子で具体的に合うお酒を想定してつくっています。
ビスコッティにはアルコールは入っていません。
最高の材料で美味しくつくっているので、お子様でも安心してお召し上がりいただけます。念のため。
SAVINA サヴィーナ
マルタで100年以上愛される食品メーカー。
文化の交差点マルタで生まれる、食のプロにも愛される味をつくり出すブランドです。
地中海マルタ共和国ゴゾ島のブランド
地中海の秘宝マルタ島は、イタリアから南93kmのところにあります。
イタリアのシチリア島からは、高速フェリーで1時間半。
地中海のちょうど真ん中にある、東京23区の半分ほどの面積しかない小さな島国です。
SAVINAは、その小さなマルタの第二の島「ゴゾ島」にあります。
マルタ本島の北端チェルケウアの港から小さく見えるゴゾ島へは、フェリーで30分ほど。
これだけ近くにあるのに、マルタ本島とは全く違う空気感。
タイムスリップしたかのような、昔ながらの景色が広がる島です。
SAVINAの親会社Magro Brothers(マグロ・ブラザース)の歴史
マルタ本島からすぐ近くに見えるゴゾ島へ渡るのに、ガレー船で丸一日かかっていた頃、ゴゾに住むMagro(マグロ)兄弟は、ゴゾの農作物をマルタで売り、マルタの食材や日用品をゴゾに運ぶことで人々の暮らしを支えていました。
その後1916年、兄弟は食品会社Magro brothers Ltd.を設立します。
その頃から、島の特産品であるトマトを使った商品の製造も始めました。
2016年には設立百年を迎えたマグロ・ブラザース。
最近Magroの経営は、4代目のChristian Magroに引き継がれました。
マグロ・ブラザースのロングセラーは、Kunserva(クンセルバ)と呼ばれるトマトペースト。
マルタ国民から愛される、マルタの食卓に欠かせないアイテムです。
SAVINAの創設者でMagroの3代目社長John Magro氏
最近まで経営者であったのは、3代目のJohn Magroです。
写真は左からジョンの弟のマイケル、3代目社長のジョン、4代目社長のクリスチャン、弟のニコラスです。
2代目社長であったジョンの父が、ジョンがまだ幼いころ急逝したため、ジョンは長いこと社長を務めてきました。
若い頃から母とともに厳しい時代を乗り越え、会社と社員を守り育て、立派な企業に成長させたのです。
周りを見渡すとまだまだのどかな景色が広がるゴゾ島で、これだけの企業を存続させたジョンには頭が下がります。
いつもニコニコ笑っている陰で、大変な苦労もあったと思います。
社員だけでなく、島の人からの信頼が厚く、みんなに愛されるジョンは、とても気さくで話し上手の気配り上手。
社交的で嫌味なところがなく、その一方で、時流を読んで経営を拡大していく才覚の持ち主。
人心掌握術に長けている、生まれながらの経営者なのかもしれません。
SAVINAの誕生
SAVINAは、グルメなジョンが、品質にこだわり抜き本当に美味しいものを作ろうと、新たに設立したブランドです。
ゴゾ島にあるショップは、観光バスHop-on Hop-offの停留所にもなっているので、マルタのお土産探しに便利です。
ショップの中にはガラス張りのキッチンがあり、そこで商品を作っている様子も見学することができます。
お祭りが盛んなマルタ。
町のイベントには、島の人たちみんながお待ちかねの、お菓子やマルタのソウルフードなどのスタンドを出します。
SAVINAの商品は、マルタ本島では、空港や首都ヴァレッタのグルメショップなどにも置いています。
日本とのかかわり
2013年に弊社ASWOTは、SAVINAの食品を輸入することから輸入業を始めました。
今現在、マルタからの加工食品の輸入業者は、日本にまだ1社だけです。
日本からはまだ、遠い国のようです。
ところが、マルタと日本には意外な関係があります。
ヨーロッパで初めて日本車を売ったのは、意外なことに東京23区の半分ほどの小さな国マルタだったのです。1960年のことです。
これに携わったのが、実はジョンの父だったといいます。
ジョンの父が亡くなった時にトヨタとホンダの株は売却してしまったそうですが、実はマルタと、そしてマグロ家と日本との間には、長い縁があったのです。
SAVINAの商品
地中海の真ん中に位置するマルタは、古くから文化の交差点でした。
食文化も、地中海料理をベースに、いろいろな地域の影響を受けています。
地理的に一番近いイタリア料理はもちろんのこと、歴史的に関わりあったトルコをはじめとした中東料理、統治下にあったフランス料理やイギリス料理、チュニジアなどの北アフリカの食文化も混ざり合っています。
更には、イギリスを通じて、同じくイギリスの植民地であったインド料理の影響も見ることができます。
この複雑な食文化の融合から生まれるマルタの食は、とりわけ食のプロの方からの評価が高いようです。
SAVINAの商品にもなじみがないものも多く、当初はお伝えするのに苦労しましたが、ありがたいことに徐々にファンも増えてきたようです。
舌の肥えた日本にお住いのお客様にも気に入っていただけるものや、マルタ滞在時の思い出の味と喜んでいただけるものもあるので、引き続きSAVINAの商品を大切にご紹介していきたいと思います。
輸入のきっかけとなった海塩
マルタの海塩は、マルタを取り囲む透明度抜群の地中海の海水を、マルタ騎士団の時代から使われている塩田に引き込み、一年の時間をかけて太陽と風の力だけで乾燥させてつくる、サクサクとした食感のお塩です。
時間をかけて海と太陽の力でできあがった海塩は、ミネラルバランスの良いお塩です。
料理の仕上げに一振りすると、お口の中でプチプチと弾ける食感も楽しんでいただけます。
陶器もマルタで手づくりしているので、よく見ると表面に描いた線の太さや色が違います。
規格品のように同じものはできませんが、マルタで丹精込めてつくっているので、是非お塩を使い終わった後も小物入れなどにお使いいただきたいと思います。
ゴゾ島のはちみつゴゾ・ハニー
マルタのはちみつは、ヨーロッパでは偽物が出回るほど人気があります。
中でも小さな島ゴゾ島の、ゴゾ・ハニーは採れる量も少なくとても希少です。
四方を海に囲まれ、独自の生態系を持つマルタでは、蜂もイタリアとアフリカの種が混ざった独自の種だと言われています。
そのちょっと小振りな蜂たちは、自由にゴゾを飛び回り蜜を集めます。
ですから、ゴゾハニーはいわゆる百花蜜。
季節によって、飛び回った場所によって、集めた蜜の種類は違います。
四季折々の、マルタの潮風に吹かれて咲くハーブの蜜です。
このハーブが薬効成分が高いと考えられていて、それもヨーロッパを中心に人気を得ている秘密の一つです。
蜂たちが採ってきた蜜は、昔ながらの方法で手作業で集め、瓶に詰めます。
ですからSAVINAのゴゾハニーは、一般的に非加熱の生はちみつとよばれるハチミツです。
マルタの蜜の特性もあり、とても固まりやすいのですが、せっかくの生はちみつなので、できれば溶かさずそのまま召し上がってみていただきたいと思います。
その他パテなど
アーティチョークやバジルのパテ、いちじくチャツネなどなど。
アイテム数がとても多いSAVINAの商品。
どれもきっと初めての味で、少し個性的だと感じられるかもしれません。
混ざり合った文化の中から生まれた複雑な美味しさ。
是非味わってみていただきたい、本物のマルタの味ばかりです。