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ウチワサボテン

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Ciao!
マルタの島中で見かけるサボテンのお話です。

マルタのサボテン

サボテンと言えば南米のイメージですが、ヨーロッパではスペイン南東部とマルタに主に分布していて、イタリアのシチリア島にも見ることができます。

マルタでは全島にわたって見かけるほど、ポピュラーな植物です。

地中海の島国ということもあって、サボテンのイメージはあまりないと思いますが、島の西側や、ちょっと町から離れたところに行くと、「南米か!!?」っていうくらいサボテンが群れて咲いています。

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マルタでのサボテンの使い道

そんなサボテンの使い道は、

  • 実を生で食べる
  • ジャムにする
  • リキュール(バイトラという名前です)にする
  • 薬(抗炎症剤)に使う
  • 石垣の棚団に植えて、仕切り壁にする

などがあります。

仕切り壁というのはマルタっぽいのですが、お隣の畑や庭との境界線代わりに、サボテンを植えて柵のように使っているのです。

南米では、大きなウチワのような形の茎の部分を食べますが、マルタでは茎の部分を食べることはほとんどありません。
オレンジや黄色の可愛い実の方は、露店の八百屋さんやスーパーにも売っていてよく食べます。
島中にあって、安定して収穫できるサボテンの実は、マルタでは戦時中配給されていたそうです。

 

 

サボテンの実の効能

マルタでも食べるサボテンの実は、ダイエットのフルーツとしてハリウッドセレブの間で話題になりました。

何が良いのかと言いますと、

  1. サボテンの実が脂肪を吸着して、体外に排出してくれる働きをもっていること
  2. 血糖値を下げる働きがあること
  3. リグニンという成分が満腹感を高めたり、ダイエットに有効な成分を含むこと
  4. ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンC、ミネラルを多く含んでいること
  5. 17種類のアミノ酸をバランスよく含んでいること
  6. 低カロリーであること
  7. 毒性がなくて安全なこと

などです。

LOVE
確かに良さそうですね~。

 

 

サボテンの実の味は?

サボテンの実は、梨のようだとか、メロンのようだとかと言われます。

ネットなどで、青臭かったとか、まずかったなどの感想を目にすることもありますが、マルタのサボテンの実は食べやすいと思います。
好みもあるかと思いますが、個人的には美味しいと思います。
食べるチャンスがあったら、是非チャレンジしてみてもらいたいマルタの味です。

また、サボテンの実のジャムは、生とはちょっと違った味のように感じます。
フランス料理では、このジャムとクリームチーズとを混ぜたものを、使ったりもするのだとか。
ジャムにしても割と淡白な感じなので、クリームチーズとは相性が良さそうです。

 

 

 

でもトゲには要注意!

美味しいサボテンの実ですが、中には小さな黒い種がたくさん入っていて、ちょっと食べにくいかもしれません。
アケビとかパッションフルーツみたいな感じです。
地元の人は種も食べるみたいですが、硬いです。

種はまあ良いとして、注意が必要なのはトゲです。

大きめのトゲはさすがに気をつけますが、実はちゃんと取ったつもりでも残っている、目に見えないくらいの細いトゲは見落としがちです。
この細いトゲ、指にも刺さるし、唇にも刺さります。
これが刺さると、数日は痛いです。
トゲは、皮膚の中に存在してチクチクします。数日チクチクして、このまま放っておいて大丈夫なのかと不安になってきた頃、痛みがなくなります。

刺さると痛いので、食べる時は十分気をつけてくださいね。

 

 

 

サボテンのトゲの役割

ウチワサボテン(オプンティア)は、マルタ語ではbajar tax-xewkと言います。
直訳すると「トゲいちじく」です。

にやり
見たまんまですね。

食べる時に苦労するサボテンのトゲは、やはり動物に食べられないようにするために付いていると考えられています。

また、暑い砂漠地帯に生育する植物ですので、トゲが冷却装置としての役割も果たしています。

サボテンの表面についているトゲを全部抜いてしまうと、日差しを散乱することができないので、体表面の温度が約10℃上昇してしまします。

サボテンは雨が全く降らなくても、多少の霧があれば、このトゲの先端に、静電気に帯電した水分子が電気的に引き寄せられ、水を吸収できるため生きていくことができるそうです。

このトゲはもともと葉が変形したものですが、葉がない球状の姿をしていることで、どこから直射日光が当っても、体表の半分は日に当たらない状態でいられます。

よくできてますね~。

ほ~
暑いマルタに適してるね。
食べにくいけど仕方ないか。

 

 

 

国連食糧農業機関のすごい見解

サボテンのポテンシャル

実も美味しいサボテンですが、国連食糧農業機関は、オプンティア属のサボテンには人命を救う力があるとの見解を示しています。

果肉に大量の水分を蓄えているので、いざという時には水の供給源としても利用できるそうなんです。
2015年のマダガスカルの干ばつでも、サボテンが食料や水分として使われたとのこと。

更には、土壌の改善、温室効果ガス削減効果まであるそうですよ。

ほ~
すごいポテンシャル。

また、マルタでは見かけませんが、メキシコではシャンプーとしても使うのだとか。

 

生命力は強いけど絶滅危惧も

過酷な環境でも生き延びる生命力と繁殖力のあるサボテンは、オーストラリアなどでは生態系をこわす外来種として警戒されています。

一方、世界的にみると、乱獲や、本来のサボテンの自生地の開発がすすみ伐採されたことで、全サボテン種の約3割が絶滅の危機ということです。

マルタのサボテンって、結構ぞんざいに扱われているように見えなくもないのですが、いざという時きっと救世主になってくれるはず。

うるるん
大切にしてくださいね~。

 

 

マルタのサボテンの種類

サボテンは、ワシントン条約で保護されている植物です。

もし輸入するとしたら、サボテンそのものでなくても、加工した食品などであっても、原産国で発行する書類の中で、正式な学名と「ワシントン条約附属書解釈7#4(e)」に該当しないことを証明して、経済産業省に確認を取らなければなりません。

ワシントン条約附属書Ⅱに掲載されているサボテン科の植物のうち、オプンティア属オプンティア亜属に該当する植物は、以下に記載する学名 2 種です。

1. Opuntia ficus indica
2. Opuntia streptacantha

これらのサボテン科2種であって、条約附属書解釈7#4(e)に該当する場合は、ワシントン条約の規制の対象とはなりません。

(参 考) ワシントン条約附属書解釈(抄)
7 ・・(略)・・ 附属書Ⅱ又は附属書Ⅲに掲げる種又は種よりも大きな分類群に付されている符号「#」及び数字は、第1条(b)(ⅲ)の規程に従い、条約の適用を受ける対象となる標本として特定されている植物の部分又は派生物を明記する以下の脚注を指す。
#4 次のものを除くすべての個体の部分及び派生物
(a)~(d) (略)
(e) 帰化したか又は人工的に繁殖させたオプンティア属オプンティア亜属及びセレニケレウス(サボテン科)の茎及び花並びにその部分及び派生物

あまり必要な知識ではいのですが、マルタのサボテンはワシントン条約の取引規制の対象にならない、オプンティア(ウチワサボテン)という種類のサボテンです。

ほ~
輸入できて良かったね。

 

 

 

余談

まったく関係のない話ですが。

ダーウィンは「自然選択」の例に、オオサボテンフィンチのくちばしを使っています。
サボテンの実など、食べるものによってくちばしの形が異なることなどを観察し、それが進化論のヒントになったそうです。

最近、その進化論のヒントになったオオサボテンフィンチから、2世代で新種になった、つまり進化した種が発見されたのだそうです。

う~ん
進化ってなんなんだろうね。

あと、ダーウィンは『種の起源』で、

強いものが生き残るのではない、賢いものが生き残るのでもない。変化するものが生き残るのである。

と、本当は言ってないそうですね。

LOVE
そうだったとしても、この言葉好きです。
以上です。

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