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イタリアではトマト派でありたい(回文)

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Ciao!
トマトについて、色んな角度からご紹介します。

トマトの主な生産国

2018年世界のトマト生産国ランキング

  1. 中国   5,680万トン
  2. インド  1,870万トン
  3. アメリカ 1,450万トン
  4. トルコ  1,190万トン
  5. エジプト    830万トン
  6. イラン   600万トン
  7. イタリア  560万トン
  8. スペイン  490万トン
  9. ブラジル  430万トン
  10. メキシコ  353万トン

ほ~
世界の工場中国は、世界の農場でもありますね。

圧倒的な数字です。

 

トマトの歴史

トマトの故郷は南米

トマトはペルーのアンデス高原付近が原産で、元々はミニトマトのような小さな実が鈴生りになるチェリータイプだったと考えられています。

そのトマトを人や鳥類が食べながら種を拡散させ、次第にメキシコに伝わっていったとするのが有力な説です。

 

新大陸から旧大陸へ

ヨーロッパに伝わったのは新大陸発見の頃で、実際にコロンブスが持ち帰ったのかどうかは定かではありませんが、いずれにしても大航海時代に、じゃが芋、トウモロコシ、唐辛子などと共に新大陸から旧大陸に伝わりました。

南米からヨーロッパに入ってきてから長い間、主に観賞用に使われ、食用になったのは18世紀に入ってからと言われています。

その原因の一つとなったのが、「ベラドンナ」です。

 

 

猛毒の美女 ベラドンナ

ベラドンナはナス科の植物で、イタリア語でBella Donna(bella=美しい、donna=女性)です。

この植物は猛毒を持つことで知られ、その毒は、古くから暗殺のための毒薬や、弓矢に塗って毒矢をつくることにも用いられたそうです。

南米から持ち込まれたトマトは、このベラドンナに似ていたため、トマトも毒を持つと信じられ、食べられることがなかったといいます。

下の写真はベラドンナです。
南米のトマトはチェリートマトだったようなので、確かに似ていますね。

 

 

ちょっと寄り道 ベラドンナについて

ベラドンナは、植物全体に毒性があり、その成分を摂取すると幻覚、錯乱、呼吸困難などを引き起こし、昏睡状態に陥ったり、最悪の場合は死に至ります。

根には特に強い毒性があり、葉に触るとかぶれたり、潰瘍ができてしまうこともあります。

どんなものでも食べたことのある人はいるもので、食べた人の話によると、実は甘いらしいです。

おこ
でも、2~5粒食べると大人の致死量になるので、絶対に食べてはいけません。

不思議なことに動物の種類によっては、食べても中毒症状が起こらないようです。

犬や猫などは中毒になりますが、牛やウサギ、鳥類などは中毒症状を起こしません。

しかし、ベラドンナを食べた牛やウサギを食べた場合、人間が死に至ることもあるようです。

しょぼ~ん
猛毒なんだね。

こんな猛毒を持つ植物が、何故「美しい女性」の名前を持っているのでしょう。

それは昔、少しでも美しくありたいと思う女性達が、ベラドンナの成分を抽出して点眼し、瞳孔を開いて眼を美しく見せることに使っていたからだそうです。
瞳孔が開くと、瞳がキラキラとして大きく美しく見えるのだとか。

現代のカラーコンタクトにも通じるものでしょうか。
好きな人や興味のあることに接していると瞳孔が開くので、目が輝いて美しく見えるとも言いますね。

色々なことに思いが及ぶ話ですが、毒をも恐れぬ女性の美への探求心にも頭が下がります。

ところで瞳孔を開くのはアトロピンという成分で、今でも眼科の検査時などに散瞳の薬として使われています。

その他、麻酔前投薬や鎮痛剤としても用いられ、胃潰瘍の時などに処方される他、サリンなどの解毒剤として使用されることもあります。

にやり
美しい女性は、毒にも薬にもなるんですね。

 

 

食用の歴史をつくった南イタリアの青年 Bravo!

そんな皆から恐れられていたトマトを最初に食べたのは、飢餓に苦しむ南イタリアの青年だったとのことです。

空腹に耐えかね、観賞用のトマトを食べてみたところ、死なないばかりか美味しいことを発見したのです!Bravo!

それから、トマトは、地中海沿岸の南ヨーロッパを中心に、食用に広まっていきました。

今ではブラジル、メキシコといった南米の国を抜いて、第7位の生産国です。

 

 

トマトの北米での歴史

意外なことに、南米原産のトマトが北米で食べられるようになったのは、ヨーロッパよりも更に200年以上遅れたそうです。

アメリカでもやはり、毒入りだと信じられていていたそうですが、1520年にニュージャージーの農場主でもあったロバート・ジョンソン大佐が、自分で育てたトマトが食べられることを証明するために、町の裁判所前に人々を集めて、トマトを食べてみせ、毒がないことを示して以降、食用として認知されるようになったとか。

この様子を見ていた人の中には、気絶してしまう人も出るほどだったようです。

また、ジョンソンの勇気ある行動を称え、後にジョンソン・デーというお祭りも開催されていたそうですから、今では信じられないような話ですが、当時の人々にトマトはかなり恐れられていたようです。

 

トマトの日本での歴史

日本にトマトが入ってきたのは17世紀ということですが、やはり当初は専ら観賞用に使われ、食用の歴史は、江戸の終わりか明治に入ってからだったそうです。

LOVE
みなさん、体を張ってくださって、ありがとうございました。

 

 

ところでトマトは野菜か果物か

アメリカではジョンソン大佐のおかげで、その後トマト料理が普及するようになりました。

ところが今度は、当時の税法では、果物は無税だったものの、野菜には関税がかかっていたので、「トマトは果物か野菜か」の論争が巻き起こります。

結局、裁判で悩みに悩んだ挙句に「トマトは野菜」という判決が下されたそうです。

実は今でも、アメリアのようにトマトを野菜と考える国と、フランスのように果物と考える国があるようです。

日本では基本的には野菜と捉えられることの方が一般的ですし、農林水産省も

野菜と果物(果実)の分類については、はっきりした定義はありません。あるものを野菜に分類するか果物に分類するかは、国によっても違い、日本でも生産・流通・消費などの分野で分類の仕方が異なるものもあります。生産分野においては、一般的に次の特性を持つ植物が野菜とされています。

  1. 田畑に栽培されること(栽培されていない山菜などは野菜と区別することが多い)
  2. 副食物であること
  3. 加工を前提としないこと(こんにゃくのような加工を前提とするものは野菜としていない。漬物のように原料形質がはっきり残っているものや家庭における簡易加工は加工に含まない)
  4. 草本性であること

と言っていて、トマトは野菜に入っています。

 

 

ちょっと寄り道 じゃあ果物って?

  • 食用になる果実のこと
  • 狭義には木になるもの

落葉性果樹の仁果類のリンゴや梨、核果類の桃やサクランボ、その他分類の柿やブドウ。

常緑性果樹の柑橘系のミカン、その他分類のビワ。

熱帯果樹のマンゴーやパイナップル。

そのあたりは分かりやすいのですが、落葉性果樹の殻果類も果物の仲間です。
例えば、アーモンドやくるみ。
「果皮薄っ~。仁しか食べないけど。」と思ってしまいますが。

あとは、”果物と言えば”みたいな、いちご、メロン、すいかなどは野菜に分類されて、「果実的野菜」ということです。

うるるん
なかなか難しいな~。

 

 

トマトの赤=リコピン

トマトには色々な分類の仕方がありますが、色で分けると、赤系、緑系、黄色系、ピンク系に大きく分けることができます。

トマトにはリコピンという抗酸化物質があり、特にトマトの赤色に含まれているそうです。

ちなみに、日本で見かけるトマトのほとんどはピンク系の仲間に入りますが、ちゃんとリコピンは含まれています。

 

抗酸化物質とは?

抗酸化物質がアンチエージングに良いとか、身体に良いとかとよく聞きます。

分かるような分からないような話ですが、ザクっとまとめてみます。

 

活性酸素とは

生物には酸素が必要です。私たちヒトも、毎日大量の酸素を体の中に取り入れています。

その取り入れた酸素の中の、約2%くらいは活性酸素とよばれる酸素です。

その活性酸素は、

  • 他の物質を酸化させる力が強い
  • 殺菌力が強く、細菌やウイルスを撃退する

という特徴を持っています。
ただ悪いものではなくて、病原菌と戦ってくれているんですね。

ですが一方で、そんな力が強い活性酸素が体内で増えすぎると、

  • シミ、しわなどの老化がすすむ
  • 癌や動脈硬化などのリスクが高まる
  • アルツハイマー型痴呆症などのリスクが高まる

などと言われています。

 

活性酸素と戦う抗酸化酵素

ヒトには、その過剰に働く活性酸素と戦う抗酸化酵素があるのですが、加齢とともにその働きが弱まります。

更に、飲酒、喫煙、ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足などによっても、その働きが弱まります。
なので、生活習慣には気をつけましょう!
って言われても、おいそれとは改まらないんですよね~。

しょぼ~ん
耳が痛いです。

 

抗酸化物質とは

そこで多くの研究者の方々が、この活性酸素と戦う術を研究してくれました。

活性酸素を減らすのに有効な抗酸化成分や、それを多く含む食品を色々見つけてくれたのです。

よく耳にする、ポリフェノール、ビタミンCやE、カロテノイドなどです。

LOVE
ありがたや~。

 

植物の色素の中に含まれる抗酸化物質

植物の色素の中には、抗酸化物質が多く含まれていて、それを含む食品はアンチエイジングに効果があるとよく言われます。

例えば、

  • 赤ワインの赤(アントシアニン)
  • 緑茶の緑(カテキン)
  • トマトの赤(リコピン)

などです。

植物は、動物と違って動くことができないので、どんなに日差しが強くても日光をじっと浴び続けなければなりません。
日光は必要であると同時に、植物にも活性酸素の害を及ぼします。
植物は太陽光による細胞のダメージを防衛するため、表皮細胞に植物色素(カロテノイドやフラボノイド)をためて、紫外線防御スクリーンをつくります。

この植物色素が、人間にも有効な抗酸化物質のだそうです。

う~ん
色が濃いものは健康に良いのかなぁ。

 

トマトのリコピンを有効に摂取するには

なんとなく活性酸素と戦ってくれそうな期待感高まるリコピンですが、身体に効率的に取り込むのにコツがありそうです。

  • 生で食べるより加熱した方が良い
  • 油と一緒に摂取した方が良い
  • 朝に摂取した方が良い

ということがこれまで分かっていましたが、更に2018年3月名古屋大学とカゴメの共同研究で、

トマトをにんにくやたまねぎ、油と一緒に加熱することで、おいしさだけでなく、リコピンが体内に吸収されやすくなることが期待できる

と発表されました。

記事はこちら↓

 

にんにく、玉ねぎ、オリーブオイルにトマトって、イタリア料理でよく見かけるレシピじゃないですか。

ほ~
イタリア料理最高かよ!

 

 

おまけ

LOVEトマトの作り方

 

 

まとめ

美味しいだけじゃなくて、活性酸素とも戦ってくれるトマト。

身体を張って、食用にしてくれた先人たちに感謝しながら、おいしくいただきます!

でも、生活習慣を見直すのが第1だということは、忘れないように頑張ります。(多分)

あと、パスタ屋さんで迷ったときは、トマト系にしてみます。

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